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豆まき
節分には豆をまきます。一般には一家の主などが「鬼は外、福は内」と唱えながら煎った大豆を撒くことによって鬼を追い払い、厄災を祓う行事として行われています。撒き終わった豆を、自分の年の数、あるいはそれに一つ加えた数え年分を食べます。年豆などと呼ばれ、昔は豆撒きが年取りの行事であったことがうかがえます。

追 儺
豆撒きの起源は疫病を払う追儺(ついな)にあるといわれています。追儺は「鬼やらい」ともいい、中国では「儺(な)」と称し、遡ること紀元前14・15世紀、商の時代から行われていました。この追儺の行事は疫病や災害を鬼に見立てて桃の弓や葦の矢、鉾と盾で追い払うもので、古代の中国では年4回、立春・立夏・立秋・立冬の前日に行われていたといわれています。 儺は除災と招福を目的とする信仰儀礼と民俗芸能が密接し、混在した習俗として今日でも中国各地で行われています。
日本へは平安時代に伝わり、宮中で大晦日に行われていました。最初の節分行事は706年に行われたと記されています。この年、諸国に疫病が蔓延したため朝廷が疫病退散を願い、追儺(ついな)をしました。中国では方相氏と呼ばれる熊の皮を被って扮装した呪師のことを、日本ではその異形から鬼と思い桃の弓や葦の矢で追い払ったといいます。鬼追いの式は、寺院の修正会、修二会がその名残りです。

やいかがし
焼き嗅がしの意。臭気で鬼を追い払おうとするもの。 節分の日、家の入り口に焼いた鰯の頭や柊をさし、ニンニクや葱、毛髪を焼いて吊るす地方もあります。

豆占
豆占(まめうら)とは年占(としうら)の一つで、節分の夜に豆の焼け方で一年の豊凶などを占おうとするもの。地域によって様々な方法があります。節分に限らず、歳末や小正月に行うところもあります。その昔は小正月の粥占とともに広く民間で行われていました。

恵方巻き
恵方巻き(えほうまき)とは、節分に食べる太巻きの事で主に西日本に多く見られる風習です。節分の夜にその年の恵方(歳徳神の在する方位)に向かい、無病息災を祈りながら無言で太巻きをまるかぶり(「まるかじり」の意)するのが習わしとされています。
巻き寿司に 「福を巻き込む」という願いを、切らずに食す事から「縁を切らない」という意が込められています。今年、2007年の恵方は北北西です。


恵方巻き

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